手足が痒く、赤く腫れている、虫に刺されたような跡であれば、
その痒みの原因は、
吸血系の害虫に刺された可能性があります。
しかし、
あまり症状がひどいようでしたら、医師に相談をし、
また、何が原因なのかを見極める必要もあります。
ノミ、ダニ、トコジラミ(南京虫)、蚊などの吸血系の衛生害虫の中には、
室内での発生を放置しておくと、大量発生など深刻な問題となるケースもあります。
代表的な吸血系の衛生害虫には
ダニ・ノミ・トコジラミ(南京虫)・蚊などがあります。
目次
【ダニ刺されの特徴】
・イエダニ
ダニは、一度に2か所、3カ所と複数個所連続で吸血する傾向があります。お腹やふくらはぎ、太腿など皮膚の柔らかい場所が刺されやすい傾向があります。
ダニに刺された痒みは、なかなか治らず、数日間痒みが続くことが多いです。ダニに刺された跡は、残りやすいという特徴もあります。
ダニは、衣類で隠れている箇所も刺します。
肌が露出していない部位を刺し、皮膚が隠れている脇の下や下腹部、腹などに被害が多い。
ねずみの生息が原因である。
・ツメダニ
畳や絨毯、寝具などに発生が多い、
繁殖場所と接触している肌を刺すが、
夏場の被害が多いため、薄着や裸で寝ていると、
背中も刺される。
ノミ刺されの特徴
ノミ刺されの特徴は、ダニとは異なり、
膝から下や腕など肌が露出している部分に吸血場所が集中します。
ノミは、ダニと異なり、飛びながら移動をします。
したがって、刺された痕も、まばらになる傾向があります。
ノミに刺されて、しばらく時間が経つと、強い痒みに襲われます。
痒みは、しばらくの間続き、1週間以上になることもあります。
ノミ刺されの特徴は、膝から下に集中することが多いため、
足首などに虫刺されが何カ所もある場合は、ノミが原因の可能性も考えられます。
ノミ被害はネコノミがほとんど、猫のお産場所に多量発生する。
トコジラミ(南京虫)刺されの特徴
トコジラミ被害は夏場に多いですが、一年中みられます。
トコジラミは、刺され方も見た目だけで判断することは難しいですが、
脚、手、腕、首など肌が露出しているところを吸血する傾向があります。
トコジラミは日中は、室内の隙間に潜んでおり、就寝中など部屋の電気が消えてから吸血を求めて姿を現します。
ベッドの周辺、マットレスの下、畳の隙間などに、黒い血糞や卵・抜け殻などがあれば、トコジラミの可能性が疑われます。
トコジラミの繁殖力は著しく、早期の段階で「完全駆除」を行わなければ、室内に大量発生して厄介なことになることがあります。
近年のトコジラミは、薬剤抵抗性がみられ、殺虫剤が効かない傾向があり、生態の特徴から駆除が困難です。
トコジラミ被害の傾向がみられたら、専門の業者に相談をお勧めします。
専門の医師であっても、目視によって刺された跡から虫を特定することは難しいため、
生体がみられれば、チャック式のビニール袋等に入れて冷凍保存し、
診療の際にもっていくと良いでしょう。
日本では、トコジラミ駆除の技術を持った業者は少ないので、
トコジラミ駆除の実績の豊富な業者に依頼をしましょう。
参考:トコジラミ駆除の知識
蚊の刺され方の特徴
蚊に刺された後は、赤く腫れ、痒みを伴いますが、
ノミ・ダニ・トコジラミとは異なり、
痒みは長引くことはありません。
シラミの刺され方の特徴
コロモジラミ
主に、下着などの衣類に寄生をして、肌が露出していない皮膚を吸血します。
アタマジラミ
主に、幼児から小学校低学年の子供の頭髪に寄生がみられます。
髪の毛のない部位は刺しません。
ムカデの刺され方の特徴
ムカデは吸血はしませんが、
人間を噛むことがあります。
ムカデに噛まれると、腫れあがり、痛みの症状が出ます。
腫れ、痛みがひかないときは、早めに医師の診察を受けましょう。
その他の症状
じんましん
植物や蛾などの昆虫に触れたときに現れるアレルギー反応です。
腫れと痒みを伴いますが、数時間で治まることがほとんどです。
湿疹・かゆみ
アレルギーの原因となる物質と接触することにより、皮膚がかぶれます。
また、頭皮、足裏での痒みは、カビが原因となっていることもあります。
虫刺されの跡がなければ、アレルギー、カビが原因の可能性が考えられます。