マンションやアパートは、壁や床でプライバシーが確保されているとはいえ、様々な人が暮らす共同住宅です。
そのため、ふとした時に上階や左右の住人の生活音が気になったという経験のある人が多いのではないでしょうか。
生活リズムが夜型の人や、小さな子供が居る家庭では、より気を使って生活していることでしょう。

今回は、マンションやアパートなどの騒音対策としてできることをご紹介いたします。

スポンサーリンク


生活音の騒音レベル

騒音は人によって感じ方が様々です。
あなたが「これくらい」と感じている音でも、他の人が不快に感じるのであればそれは騒音になります。

私たちが生活をする上で発生する、テレビやステレオなどの音声や、趣味でピアノやエレクトーンを楽しんでいる音、子供の声や足音などは、近隣住民とのトラブルに発展しやすい騒音です。

一般的な音のレベルは「dB(デシベル)」という単位で表します。
環境省が定める環境基準によりますと、一般的な住宅では昼間は55dB、夜間は45dB以下が理想とされています。
この数値をもとに、以下の騒音のデシベルを見てみましょう。

日常生活の音 音の大きさ(デシベル)
ピアノ 80~90dB
テレビ 50~70dB
掃除機 60~70dB
犬の鳴き声 90~100dB
子供の足音 50~60dB

私たちの日常生活で発生する音は、意外にも環境省が定めた理想的な数値を超えていることが分かります。
このことからも分かるように、生活音は決して静かなものではなく、場合によっては事件に発展する可能性のある重大な問題です。

今日からできる騒音対策

騒音は管理会社を通じての苦情程度で済むならまだマシですが、テレビのニュースで報道されるような騒音問題・事件にまで発展してしまうことがあります。
そのため、「ちょっとうるさいかな」と自分で感じたら、その日から騒音対策を行うようにしましょう。

子供の足音の対策

小さな子供は、親が何度叱っても家の中で走り回ったり、とび跳ねたりします。
こうした子供の足音は、聞く人によっては耐えがたく不快な騒音であることが多いです。
「子供が居るから仕方がない」ではなく、子供が居るからこそ騒音対策を始めましょう。

子供の足音を軽減するには、コルクマットやEVA素材のジョイントマットがおすすめです。
コルクマットは、無数の小さな空気層によって床への衝撃音や足音を抑制する効果が期待できます。
しかし、コルクマットはジュースをこぼした際に水分を吸ってしまうデメリットがあるため、気になる人は安価なEVA素材のジョイントマットでも同様の効果が期待できます。

洗濯機はかさあげ台を使用する

生活リズムが夜型の人や、早朝早い人は洗濯機をこれらの時間に使用する人が多いですよね。
しかし、深夜・早朝は通常なら寝静まっている人が多い時間帯です。
そのため、洗濯機を使用することによる振動音が特別よく響くようになります。
この場合は、振動音を軽減することで階下や左右の隣への騒音を防止することができます。

洗濯機の下に、ゴムでできた防振マットを敷いたり、専用のかさ上げ台を使用することで、振動による騒音を抑制することができます。
また、かさ上げ台を使用することで、排水溝や洗濯機下の掃除がしやすくなるメリットもあります。

音が大きい家電・電子機器はヘッドフォンを使用する

趣味でピアノやエレクトーンを楽しんでいる人は、だいたい夜の7時頃までには演奏を終わらせるように気を使っている人が多いと思います。
しか、日中でも体調の悪い人や夜型生活の人などは眠っていたり、静かに過ごしたいと感じている人が多いので、騒音問題に繋がりやすくなります。

そのため、ピアノやエレクトーンに専用のヘッドフォンを接続できるものは、日中でもヘッドフォンを使用するようにしましょう。
また、音楽やテレビ番組・映画を大音量で楽しみたい場合も、同様にヘッドフォンなどを使用するようにしましょう。

まとめ

マンションやアパートの騒音問題は、先に対策をほどこすことでトラブルを防止することができます。
大きな音がする家電・電子機器や、子供やペットが居るご家庭では、できれば引っ越しをしてきたタイミングで騒音対策をするようにしましょう。